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排水管つまりの対応で「薬剤洗浄」。いろんな意味で注意!
昨日の夕方のことですが、
博多区のマンションで浴室のつまりでどうしてもうまくいかないから手伝ってほしい、と同業他社からの依頼があり、すぐに駆け付けました。
電話で話を伺った通り浴室の排水口はすっかり水につかっており、バリアフリーの脱衣所には今にも溢れ出さんばかりになっていました。
「こりゃしょうがないなー」と右の靴下だけ脱ぎ、浴室内に足を踏み入れると、ヌルッと嫌な感触。
「もしかして薬入れました?」
薬とは言わゆる毛髪除去剤ってやつで、中身は水酸化カリウム。
一般には苛性ソーダと呼ばれる劇物です。
(苛性ソーダには水酸化ナトリウムと水酸化カリウムがある)
たんぱく質を溶かしてしまう性質があり、熱を発するので、素手(素足)で扱うのは絶対禁止。
そりゃ確認もせず裸足で飛び込んだ自分も悪かったですが、
今からポンプやらワイヤーを使って作業しようとしている場所に劇物の投入はご法度でしょう。
「いやあ、お客さんへの見積りの項目に入っていますんで。」
って。
そもそも、
毛髪除去剤を使用して、トイレの陰毛溶かす以外の現場で、
薬剤洗浄で結果を出したことがあるんですか??
少なくとも自分は、ない。
確かに浴室のつまりなんで毛髪が溜まっていると考えられることがないことはないのですが、
今日のつまりの原因は、入居さんが「流せる猫砂」ってやつを大量に流してしまったことが原因。
どういう理屈で劇物を投入したのでしょうか??
全く訳が分からん…。
写真は、水に浸からなかった左足と、
劇物入りの水に浸かって溶けた右足。
ったく…。
ちなみにその同業他社は、お客さんからちゃっかり薬剤洗浄費も請求していたという。
まあ元請けなんで、当人にはなんも言いませんが、
「薬剤洗浄」という言葉を聞いたら、
見積り内に含まれていたら、
ちょっと警戒したほうが良いですよ。
こんな記事書いたらもう依頼してこんだろうなあ(笑)
2022.07.16