初めは、大雨が降った時に、1階のテナントに水が戻ってくる原因を探ってほしい、という依頼だったんです。

場所は、かなりの住宅地で、敷地のぎりぎりまで建物がのっかっているようなビル。

「建蔽率90％以上！」とか話していたのですが、横引管を敷地内に引っ張る場所がないのです。

もうわずかなスペースと、テナントの内部に半ば無理矢理横引管を設置した状態。

しかも汚水管も雑排水管も雨水管もすべて1本にまとめてある。

そりゃ大雨が降ったら逆流もするでしょう。

と、答えが出かけたところで、テナントさんから「厨房排水の流れも悪いんですよ」との情報。

一応、床排水口やシンク、グリストラップから高圧洗浄してみたところ、油の塊がゴロゴロ。

一応調査でいるかもしれない、と用意した高圧洗浄の道具一式が意外にも役立つことになったのです。

不思議なタイミング、というか、準備をちゃんとしておいて良かった、という現場でした。

立ち合いの方に写真を撮っていただきました。

珍しい作業中のショット。