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鋳鉄製の掃除口がどうしても開かない場合の対処。ハンマードリル。(今のところ)最も正解に近づいたかも。
排水管洗浄をしていると、鋳鉄製の掃除口の設置によく遭遇します。
蓋を回転して開けるため、二つの穴が開いていて、
そこにドライバーを当ててハンマーで叩いたり、
2本のドライバーをクロスして(てこの原理を利用して)回したり、
もしくは専用の器具を使用したりしてするのですが。
新しく設置されたものはともかく、
築んん十年で初めて開けるなんて言うのにあたってしまうと、固着してしまっていて、もうほとんど手の力で対応しようなんて不可能。
洗浄したい箇所へ、別のどこかからのアプローチを考えざるを得ません。
これまでの経験上でも、いったい何度このことに悩まされたか…(笑)
ところが今回、この問題に対する、かなり効果的なやり方を発見できたのです。
それがこちら!
ハンマードリル、という電動工具を用いる方法。
ちょうど蓋の穴に合うくらいのドリル(4㎜くらい)をハンマードリルにセットして、
穴が貫通しちゃわないくらいの力で、ハンマー+ドリルの回転を加えます。
蓋を開けるには左回転。
ドリルの貫通回転は右回転ですが、ある程度ドリルの刃を嚙ませないと効かないので、あえて右回転でドリルを当てます。
あまり思いっきり押し付けるといとも簡単に蓋に貫通穴を開けてしまうので、
軽く当てるのがコツ。
するとあら不思議!
ハンマーの振動で、手の力ではどうしようもなかった掃除口の蓋が、わずか数㎜スライドするではありませんか!
ちょっとでもスライドを確認出来たら、あと開ける作業なんて簡単。
今回の作業では、だいたい30個くらいの掃除口を開けての作業が必要だったのですが、
手の力では到底開閉が不能だった掃除口の蓋を、この方法で開けられた成功率はだいたい80%。
残りの、どうしても開けられない20%は、洗浄ワイヤーの入るくらいの開口をして(つまり蓋を破っちゃうってこと)、洗浄を済ませ、
作業後に蓋表面をテープ補修するという工程にしました(コーキング補修でも良かったかも)。
だいたい、そもそもを考えたら、その箇所からアプローチするのが一番効果的だよ、っちゅう理由で掃除口が付けられているんだから、
蓋が開けられないからって、別の箇所からアプローチするなんて合理性を無視した言い訳ですよね。
事前にお客さんに説明して、納得してもらっときゃ良いんです!
2024.04.08